米国企業の決算はまちまちで、マクドナルドやShopifyは予想を上回る決算を発表し、時間外で株価が上昇しました。

一方、Uberやディズニーは一部の投資家の期待に届かず下落し、スーパー・マイクロ・コンピューターは通期売上高見通しを下方修正したことで17%超の大幅安となりました。

決算シーズン全体としては悪くないものの、マクロリスクは依然として高まっています。

米国経済指標の低迷や物価上昇圧力、そしてトランプ氏による関税引き上げの脅威が続いており、FRBの政策判断を難しくしています。

これらの要因は、市場のリズムを乱し、米国株の短期的な上昇余地を抑える可能性があります。

 

8月6日(水)、米国株先物は小幅な上昇にとどまりました。

欧州企業の決算もまちまちで、欧州株式市場の上昇幅は縮小しました。

他の資産市場では、原油価格が5日連続の下落に終止符を打ち、ドル指数は小幅安、米国債利回りはわずかに上昇しました。

市場は間近に控える10年物米国債入札に注目しています。

 

主要資産の値動きは以下の通りです。

 

米国株先物は小幅高、S&P500指数先物は0.1%超の上昇。

 

欧州株は上げ幅縮小、ストックス600・独DAXともにマイナス転換、英FTSE100は0.2%超の上昇、仏CAC40は0.1%超の上昇。

 

ドル指数は0.1%超の下落、円はほぼ横ばい、ユーロは0.2%超の上昇。

 

米国債は上昇を経て反落、10年債利回りは1bp超の上昇。

 

金現物は0.4%超の下落、銀現物は0.1%超の下落、WTI原油は1.4%超の上昇、ブレント原油は1.3%超の上昇。

 

企業決算はまちまちで、欧州株は上昇相場を経て反落に転じました。

Zentara Exchangeのチーフ・インベストメント・オフィサーである水野修矢氏は「決算はもちろん重要ですが、最終的に市場の方向性を決めるのはマクロ要因です。市場は不確実性の低下を本当に期待しているわけではありません。関税政策が安定したと思うたびに、トランプ氏はまた新たな動きを見せてきます」と述べています。

 

水野氏によれば、ユーロ圏のインフレ率はすでにECBの目標に近づいており、米国との貿易協定によって外部リスクも低下しています。

このような状況下で、もしECBが利上げを停止するならば、FRBとの金利差が縮まるだけでなく、ユーロを下支えする要因となる可能性もあります。

したがって、最近見られるユーロ対米ドルの下落は長く続かないと考えられます。